バージョン
Homebrewのインストール
macOSのターミナルに下記のコードを貼り付けて実行します(Ref: brew.sh)。
$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"
インストールが終わったら、以下のコマンドを実行し、versionが表示されるか確認をしておきます。
$ brew --version
LaTeXのインストール
以下のコマンドを実行し、Homebrewを介してLaTeXのインストールを行います。このとき、お手元の回線の状況にもよりますが、30分程度の時間がかかります。
$ brew cask install mactex-no-gui
この時点でtex
ファイルをpdf
にすることができます。例えば次のようなファイルをmain.tex
として保存します。
\documentclass[a4j,uplatex]{jsarticle} \begin{document} \title{{\LaTeX} build on VSCode} \author{\texttt{miruca}} \date{\today} \maketitle \section{概要} これは \LaTeX が Visual Studio Code でビルドできるかどうかのテスト文章です. \end{document}
作成したmain.tex
があるディレクトリにおいて、次のコマンドを実行します。
uplatex main.tex
これによって、tex
ファイルからdvi
ファイルが生成されます。次にdvi
ファイルからpdf
を生成するために次のコマンドを実行します。
dvipdfmx main.dvi
すると次のような文字列がターミナルに表示されてpdf
ファイルが生成されていることが確認できると思います。
main.dvi -> main.pdf [1] 25701 bytes written
なお、tex
dvi
pdf
ファイル以外にも、aux
log
fls
ファイルなどが生成されて同じディレクトリ内に生成されていると思いますが、正常に動作しているので問題ありません。
latexmkの作成
上記のように、毎回dvi
ファイルを生成してpdf
ファイルを生成するのは面倒なので、latexmk
コマンドで一括でコンパイルすることを考えます。以下のコマンドを実行して、latexmkrc
というファイルをvim
で開きます(もちろん、エディタは何でもよいです)。
$ vim ~/.latexmkrc
このとき、ファイルが存在しなければ新規に作成されます。そして、ファイルに以下のコードを書き込んで保存します。
#!/usr/bin/env perl $pdf_mode=3; $latex='uplatex -halt-on-error'; $latex_silent='uplatex -halt-on-error -interaction=batchmode'; $bibtex='upbibtex'; $dvipdf='dvipdfmx %O -o %D %S'; $makeindex='mendex %O -o %D %S';
vim
の場合、上記のコードを⌘ + C
で保存し、i
でインサートモードに入り、⌘ + V
でペーストし、esc
でノーマルモードに入り、:wq
で保存して終了します。
ファイルの作成ができたら、latexmkrc
の記述をsource
コマンドで反映します。
source ~/.latexmkrc
VSCodeの設定
VSCode
をインストールしていない場合、次のコマンドでインストールします。
$ brew cask install visual-studio-code
LaTeXを編集する上で便利な拡張機能をインストールします。下記のコマンドをターミナルに打ち込んで実行してもいいし、VSCode
からインストールをしてもいいです。
$ code --install-extension James-Yu.latex-workshop
json
ファイルの設定をします。VSCode
上で、⌘ + Shipt + P
を入力すると検索窓が出てくるので、「基本設定:設定(JSON)を開く」もしくは「Preferences:Open Stting (JSON)」を選びます。すると、setting.json
というファイルが開かれるので、下記のコードを追記します。
{ // ここまで既存のコード(あれば) // LaTeX Setup(以下を追記) "latex-workshop.latex.recipes": [ { "name": "latexmk", "tools": [ "latexmk" ] }, ], "latex-workshop.latex.tools": [ { "name": "latexmk", "command": "latexmk", "args": [ "-interaction=nonstopmode", ] }, ], "latex-workshop.latex.clean.fileTypes": [ "*.aux", "*.bbl", "*.blg", "*.idx", "*.ind", "*.lof", "*.lot", "*.out", "*.toc", "*.acn", "*.acr", "*.alg", "*.glg", "*.glo", "*.gls", "*.ist", "*.fls", "*.log", "*.fdb_latexmk", "*.synctex.gz", "_minted*", "*.nav", "*.snm", "*.vrb", "*.run.xml","*.dvi","*.bcf" ], "latex-workshop.view.pdf.viewer": "tab", "latex-workshop.latex.autoClean.run": "onFailed", "latex-workshop.message.update.show": false, }
編集例
VSCode
でtex
ファイルを編集し、⌘ + S
で保存する、もしくは、⌘ + ⌥ + b
でビルドが実行されます。以下は表示例です。
学部生みたいなことをしていました。この辺で撤退します。 pic.twitter.com/5SCHhMp1wY
— みるか🌻 (@mirucaaura) June 6, 2020